サビエル高校の終業式は、普通とは違う。
式の前に、「生徒のボランティア活動の報告」が行われる。
今年は、東北震災発生以来、今日に至るまでの系譜をたどる報告から始まった。
思い返すと、震災発生当時は、学校全体が動いた。生徒も教師も保護者も皆が。
予定していた「クラスマッチ」を断念し、全校集会を開いた。
生徒が立ち上がり、募金活動をした。
校内で42万円。
街では、市民からは、あたたかい浄財が220万円集まり、被災地へ届けることができた。
校長は、福島・宮城・岩手県の教育委員会にいち早く電話をいれた。
一人でも多くの高校生を、無償で受け入れる約束をとった。
以来、毎年の学校目標を「被災地復興祈念の年」と名付けて、教育活動を継続している。
今朝の発表は、集会室全体に、「きれいな時間」が流れていた。
それは、生徒たちの、被災地の人々に寄り添う、あたたくきれいなこころの表れだった。
今月の街頭募金も、全校生徒がさしのべた手と時間と声かけが市民の心に届き、
想像をはるかに超えた浄財が集まっている。
一人でも多くの方々が笑顔になれば、いい。
「差し出すその手が心です!」
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