「全国高校生読書体験記コンクール」(主催:一ツ橋文芸教育振興会)は、
挑戦するに値するコンクールだと、ずっと以前から考えていたが、なかなか実現できなかった。
これは、単なる「感想文コンクール」ではなく、「読書を通して自らの体験を語る」ところに、深みと魅
力を感じるのだ。
「県内で5編」がそのまま「全国入選」となり、中央審査に送られる仕組みとなっている。
幸いなことに、初めて挑戦するなり、「全国入選」に2人が選ばれ、昨年も2人が、そして、
今年も1人が「全国入選」に選出された。3年連続の入賞である。生徒はえらい!
校長という仕事をしながらの「読書体験記」の指導は、一時の清涼剤(?)にもなっていて、
とても楽しい。
何度も何度も話し合いを繰り返しながら、生徒の考え方や体験談を聞きだし、構想を錬り、
文章に仕立て上げていく。
当初は、ほとんど書けないが、徐々にまとまっていく過程が、実に面白い。生徒の表情も
みるみる自信に変わっていく。努力が実り、「入選」の知らせを受けた生徒の笑顔は、何物にも
代えがたい、すばらしい宝物である。生徒一人一人の潜在能力は、無尽蔵であることを、
毎年、教えられる貴重な体験である。
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